【レジスタンス:アヴァロン】投票のセオリーについて思うこと
今回は名作正体隠匿ゲーム「レジスタンス:アヴァロン」のセオリーについての記事です。
序盤の投票のセオリーについて、思うことをまとめました。
※ルールは知ってる前提です。知らない方はググってね♪
投票のセオリーとは
この項目で、巷で言われている投票のセオリーについて解説します。既に理解している方は読み飛ばしてOKです。
このゲームでは、(特に序盤は)自分が旅のメンバーに入っていないなら否認を出すのがセオリーです。それには以下の理由があります。
・自分が旅のメンバーに入っていない=赤陣営が旅のメンバーに入っている確率が高いから
・投票情報を増やしたいから
第1トラックで承認された場合、その1回だけの投票情報で次ラウンドに行くことになってしまいます。
・外白を出した人を目立たせたいから
外白:自分が旅のメンバーに入っていないのに承認すること
赤陣営は仲間が旅のメンバーに入っているとき、承認したくなります。しかし、旅が失敗したときに承認を出していた人は疑われやすくなります。ただし、青陣営が無神経に承認してくれる場合、何も目立たずに承認できます。=赤陣営が露骨な投票をすることのデメリットがなく、不利。
※ハウスルールでトラックごとに議論時間を設けている卓では、否認を出すことで議論時間を延長するというメリットもあります。
投票のセオリーはあくまで「基本」
僕が声を大にして言いたいのは、投票のセオリーは「基本」に過ぎず、「応用」的な行動もするべきだということです。
つまり、自由投票で良いだろっ!ということです。
もちろん、基本を理解してこその応用なので、投票のセオリーも大切なものです。しかし、青陣営がセオリー通りの投票しかしない場合、メリットは極めて薄くなります。
このセオリーを全員がしっかり遵守した場合、第1ラウンドは以下のようになります。
・第4トラックまでは100%却下される
・第5トラックは(承認しないと負けるので)承認する
僕が参加していた卓は、これよりは少しマシで、
・第1~第3トラックまでは100%却下
・第4トラックは自由投票
・第5トラックは承認する
という卓でした。
また、このような卓では、「外白を出した人は怪しい」という風潮が出来上がっており、外白を出すだけで怪しまれます。それもあって誰も外白を出しません。
さて、このような試合を20戦くらいしたところで、友人が一言。
「第1〜第3トラック、意味なくね?ww」
・・・仰る通りです。
ここで、僕が参加していた卓において、投票のセオリーのメリットを再確認します。
・投票情報は増えているか?
増えていません。第1〜第3トラックは全員投票パターンが同じです。何の情報も出ていません。「第3トラックまでのリーダーの指名を全てパスして第4トラックまで回した」に過ぎません。価値ある情報は第4トラックの投票だけです。第4トラックも100%却下される卓の場合、投票情報は「0」です。
・外白を出した人は目立つか?
外白を出す人がいたら目立ちます。しかし、外白を出したら疑われることがわかりきっている・周りは外白を出してくれないので外白を出したところで旅が承認される可能性は低い=外白を出すことのメリットよりデメリットの方が大きいことが明確なので、わざわざ外白を出してくれる赤陣営はいません。そのため、「第3トラックまでは100%却下」がテンプレ化します。
以上より、青陣営がセオリー通りの投票しかしない場合、議論時間延長以上のメリットがありません。
この進行は4・5番目のリーダーが両方青なら、確かに有利になります。しかし、4・5番目のリーダーが両方青なのかどうかなんてわかりません。もちろん、4・5番目のリーダーが青いと思ったのなら、却下を出し続けるのは良い行動です。しかし問答無用で毎試合却下を強要するのはどうなんでしょうか。
そもそも4・5番目のリーダーが両方赤だったら最初のリーダー決めじゃんけんの時点で第1ラウンドが決まります。リーダーが5択で選べた方が融通が効きます。
少なくとも、僕はリーダー決めじゃんけんだけで優劣が決まるような運ゲーはしたくないです!
また、僕が参加していた卓では有効な投票情報は「第4トラックだけ」でした。これを第1トラックから自由投票にした場合、「最低1トラック、最大4トラック分の投票情報」が有効になります。どちらが情報が出るのは明確です。
だから、投票のセオリーはあくまで基本です。時には外白を出してみるのもアリだし、それをある程度許容する風潮があって然るべきです。いつかは誰かが外白を出さなければならないゲームです。それをトラック後半に固定するか、好きなタイミングにするかっていうだけです。
投票のセオリーは確かに大切なものだが、テンプレ化すべきではない!
自由投票卓での立ち回り
セオリーガチガチ卓では、赤陣営が隠れるのはそこまで難しくないはずです。とりあえず却下を出していれば良いからです。
自由投票卓では、青陣営が外白を出してくることがあるため、逆に頑なに却下を出し続けている人が目立ちます。
僕は無神経に承認を出す人も怪しみますが、投票パターンが機械的な人も怪しみます。投票というのは個人の意思が表れる重要な要素であり、赤陣営は要素を拾われない方が有利だからです。
人狼で「寡黙吊り」ってありますよね。それは人狼がレジスタンス:アヴァロンより個人が意思表示する要素が少なく、「発言」が重要な要素になるので、黙っていることを許したら寡黙な狼が最強になってしまうからです。
それと同じで、投票パターンが機械的な人からは要素が拾いにくく、赤陣営だったら厄介だと思うので怪しみます。
もしも「投票パターンが機械的な人が怪しい」という風潮が出来上がったら、赤陣営もどこかで外白を出す必要があります。
このとき、赤陣営は「青有利な編成に外白を出したら自分は信用を得られるかもしれないが、旅か成功してしまうかもしれない」「赤有利な編成に外白を出したら旅を失敗させられるが、疑われるかもしれない」というジレンマに悩むことになります。
セオリーガチガチ卓では「周りは却下を出す」ということがわかりきっていますが、自由投票卓では周りがどのくらい承認を出すか、部分的にしかわかりません。だから、「自分の一票で旅の有利・不利」が変わる可能性があり、そのようなときに初めて投票情報は価値あるものになります。
このデメリットについて
・投票パターンは機械的にしておいた方がマーリンは透けにくいのでは?
投票だけで1人くらいは非マーリンが透けることは良くあります。特に、マーリンがブラフ投票をしづらい終盤は、投票ミスが致命的になることもあります。
このデメリットについては明確な反論はできません。
ただ、序盤は情報を出すことを優先したいのと、パーシヴァルが投票情報を拾えることから、僕は少なくとも序盤は自由投票を勧めます。
心配なら、終盤は確定青の指示に従う(確定青がリーダーになるまで却下し続ける)進行をして、情報よりもマーリン保護を優先するのもアリだと思います。けど、それは序盤はすべきではないな、というのが僕の意見です。
・外白を出した人を疑っちゃダメってこと?それじゃあ、赤陣営は外白を出し放題じゃない?
外白を出した人を疑っちゃダメなわけではありません。何の理由もなく外白を出した人や、無神経に外白を繰り返す人は疑って当然です。
僕が言いたいのは、「外白を出した理由に納得がいかない」だとか「発言と矛盾した投票をしている」ということが赤要素になるのであって、「外白を出した」ということ自体だけでは赤要素としては薄いということです。
また、「投票パターンが機械的な人こそ怪しい」と書きましたが、「逆にどの編成だったら承認できるの?」とか質問してみて、納得いく返答が返ってきたなら疑わなくていいと思います。
ただ、根堀り葉掘り投票理由を聞きまくるとブラフ投票をしたマーリンが困ることもあるし、「口が上手い奴が勝つ世界」になりかねなかったりするので、投票だけでバサッと疑いをかけてしまうことが必ずしも悪いわけではないと思います。そこが難しいところです。
まとめ
真のセオリーは自由投票!承認していいと思うならして良い。ただし、「迷ったら却下」というスタンスは大切。
参考
「5チャンネルレジスタンスアヴァロンその1」
http://medaka.5ch.net/test/read.cgi/cgame/1387359354
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
レジスタンスアヴァロンより人狼が流行ってるのはおかしいと思う←アヴァロン信者
過度なセオリーに走らずに、レジスタンスアヴァロンを楽しみましょう。
2019.7.20 記事を大幅改訂しました